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現場の声を形に。経験豊富なIT人材の転職理由とは

現場の声を形に。経験豊富なIT人材の転職理由とは

パシフィックリーグマーケティング株式会社

メディア事業本部 IT統括部部長 兼 開発グループマネージャー

渡邉 公悠さん

「スポーツに関わる仕事」を憧れではなく天職にしませんか? パシフィックリーグマーケティングが運営するスポーツ業界専門の転職エージェントサービス「PLMキャリア」を通じて転職された方に、転職のきっかけや仕事の魅力をうかがいました。

目次

  1. 新卒から10年で3度目の転職。今回は考える軸が変化
  2. 現場が必要とするシステムを構築。目指すのは「ビジネスサイドの理解ができるエンジニア」

新卒から10年で3度目の転職。今回は考える軸が変化

インターネットが爆発的に普及した現代。多くの人がスマートフォンを持ち歩き、いつどこにいても、最新の情報や、ライブ配信など、さまざまな情報を瞬時に閲覧できるようになった。そんなインターネット社会の裏には、システム開発者、運用者など、さまざまな仕事が存在する。

今回お話をうかがったパシフィックリーグマーケティング株式会社(以下、PLM)の渡邉公悠さんもその一人だ。現在はシステム開発のプロジェクトマネジメントを担当し、リーグ公式サービス「パ・リーグ.com」や「パーソル パ・リーグTV」の開発、運用を担っているほか、過去の試合映像の一元管理や、データ活用の基礎開発なども行うITのスペシャリストだ。

そんな渡邉さんは、大手IT企業にシステムエンジニアとして新卒入社。大手通信キャリアをクライアントとする部署にて複数のシステム構築を経験、主に性能試験チームやWeb画面製造チームのリーダーとしてメンバーをまとめ、設計、試験、導入までを一貫して担当した。

4年後に野球とは別のスポーツ競技団体へ転職。情報システム部員として、社内システム管理、ヘルプデスク窓口だけでなく、他部署と連携してデジタル推進、基幹システム評価、業務改善を担当する。その後はコンサルティング企業にテクノロジーコンサルタントとして入社。主に大手製造業をクライアントとし、データ活用のプロジェクトを支援。経営層向けの要望インタビューなども行った。

新卒入社から10年で3度の転職を経験した渡邉さん。これまでの経験が評価され、他社からのオファーもあったというが、今回の転職活動は過去2度と “違う軸” で会社を探していた。

「最初の2回はワークライフバランスを考えずに、自分のスキルを生かせるとか、成長の余地があるっていうところだけを考えていました。でも今回の転職は、きちんと私生活も充実できるようなものにしたいなっていうのがありましたね」

軸が変化したきっかけは子供の誕生。家族との時間を考え、「心身ともに余裕のある状態で仕事をしたい」と、転職活動を開始した。転職にあたって、自分のスキルの棚卸し、転職先でどうマッチするか、生かせるかなど、自己分析を進め、以下の軸で転職先を探す。

「一つ目が興味のある分野であること。野球が好きだったので、今回はベストマッチでしたが、野球やスポーツに限らず、好きな分野の企業に入りたかったのです。二つ目がスキルが合致しているかどうか。システム開発のプロジェクトマネジメントのスキルがあると考えていたので、そこのニーズがあるところ。最後にワークライフバランスです。現在は栃木県に住んでいるので、そこから通えるところで在宅でも十分仕事ができるといったところを探していました」

そして、PLMの「IT統括部」の求人に応募するため、PLMキャリアへ登録。内定を勝ち取り、4社目での勤務をスタートさせた。「さまざまな転職サイトを使っていましたが、スポーツという点では、PLMキャリアが一番求人は多いと思います。いわゆる大手の転職サイトなどでは、営業やチケッティングなどの求人を多少見かけましたが、システム開発などのニッチなところは出てこなかったです。その点、PLMキャリアは専門性の高い求人もそろっていました」と、強調して話す

 

現場が必要とするシステムを構築。目指すのは「ビジネスサイドの理解ができるエンジニア」

経験豊富な渡邉さんだが、実際にPLMで働き始めた今、「事業間であったり、球団との連携は難しいです。なかなかオフラインで会話できないなかで、どうやってコミュニケーションを取るか。特にまだ入社して浅いので、どう関係を構築していくかというところは、新たなチャレンジです」と語る。

「実際にプロモーションや広報、映像制作の現場でどんな試合動画を使っているのか、どんな形式で必要なのか、どのタイミングで必要なのか。私がまだそのあたりをわかっていないので、勉強しながらコミュニケーションを取っています」

球団の事業担当や、広報と話す際は、「ITの難しい言葉は使わない」ように工夫している。逆に渡邉さんが先方の言葉を理解できないときには、丁寧に社内、球団に確認を取り、相違がないように進めているという。

そんな渡邉さんは、今後のキャリアについて「もっとビジネスサイドの理解ができるようなエンジニアになりたい」と、こう語った。

「PLM入社前はBtoBの仕事をする経験が非常に多かったです。お客様がどのような課題を持っていて、それに対して何をしたいっていうのが決まったうえで、ではこれを作ろうと集中できました。ただこれからは、自分たちでどういう課題があって、どういうことをしなければならないかを決める立場です。

そこではシステム開発とかプロジェクトマネジメントスキルだけでなく、事業側のビジネスであったり、考えていることの背景を理解することも求められます。そこにうまく対応できるような、キャリアを進んでいきたいと思います」

最後に、スポーツ業界への転職を考えているIT人材の方々に渡邉さんからのメッセージ。

「自分で課題を作れる人が活躍できると思います。以前スポーツ競技団体にいた際に感じましたが、やはりスポーツは注目度が高いので、ITの部署にこの技術を使ってくださいと、さまざまな営業が来ます。そうすると、ツールとして使うことが目的になってしまい、課題解決に必ずしもつながらないのです。なので、きちんと自分たちで課題や目的意識を持てる人である必要があると思います。

もう一つは自分を安売りしないこと。どうしてもスポーツ業界に入りたい人は多いので、『何でもやります』、『条件何でも飲めます』という人が絶対に出てくると思うんです。そういった人と競争するのではなく、『自分ができることは何か』、『やりたいことは何か』を定められると、入社後の成長につながりますし、ハッピーだと思います!」

 

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