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PLMは、マサチューセッツ大学アマースト校 アイゼンバーグ マネジメントスクール内のマーク H.マコーマック スポーツマネジメント学科(The University of Massachusetts Amherst, Isenberg School of Management, Mark H. McCormack Department of Sport Management)とパートナーシップを結んでいます。同学科は、世界で最も歴史のあるスポーツマネジメントプログラムの1つ(世界ランキング1位)を有しており、この分野における権威的な講座として位置付けられています。
世界トップレベルの様々なスポーツビジネスの現場で活躍している同校の卒業生に、キャリアや仕事についてのインタビューを行いました。
2021年2月よりKISWEのニューヨーク事務所にて、新規事業開発のシニア・マネジャーとして勤務しています。前職は、ウォルトディズニー・ESPNにて6年間勤務し、セールス成約後のデジタル広告の総責任者を務めました。管轄する年間予算は約50億円規模。キャンペーンの企画立案や、外部クリエイティブエージェンシーなどと連携し、第三者のタグやトラッキング機能を入れ込む仕事から、デリバリーやそのタイミングの管理、報告書作成、請求書の発行業務から着金確認までも行っていました。ESPN入社以前は、マサチューセッツ大学アマースト校にてスポーツマネジメントの学部を卒業。のちに、ニューヨークのコロンビア大学にて、スポーツマネジメントの大学院も修了しました。現在は同学部で非常勤講師も務めており、6年目です。言葉は英語、ロシア語、そしてスペイン語が話せます。
KISWE(キズウィ)は、リアルタイムのライブストリーミングを提供するクラウド型動画配信システム(CloudCast)を開発しました。このシステムを通して、世界中のファンをデジタル上で繋ぐサービスを展開しています。ライブ映像が世界のどこで撮影されていようとも、遠隔地にいる実況解説者が対象市場に合わせた言語で音声を乗せるなど、カスタマイズしたコンテンツを提供しています。アメリカのニュージャージーを拠点に、ニューヨーク、ソウル(韓国)、ロンドン(イギリス)、ハッセル(ベルギー)、シンガポールでも事業展開しています。
私はここで、新規事業開拓のシニア・マネジャーとして、新規顧客候補となり得る企業や団体を探し出すこと、既存パートナーに自社ソリューションのデモの実施や説明をしています。そして、スポーツ業界及びエンターテインメント業界における重要ステークホルダーとの契約の交渉などを行っています。
マサチューセッツ大学アマースト校でのスポーツマネジメントの学びを通じて、自分の人生において色々なスポーツに親しんで来たことで生まれたスポーツへのパッション、それと併せて、スポーツのビジネスサイドへの興味が喚起されました。早い段階から自分がプロスポーツ選手としてプレーをしないことは理解していたので、それと引き換えに、ビジネスとしてスポーツに関わるキャリアを形成すべきだと考えていました。
まずは、自分の仕事のことをとても好きであるべきだと思っています。仕事に費やす時間は家族と過ごす時間、友達と過ごす時間、そして愛する人と過ごす時間を超過します。なので、仕事が楽しめて、それだけの時間を費やすのに十分価値があるべきもので、そう思える組織、ブランド、商品を探すべきです。ここで留意すべきことは、就職をしても、最初から任される仕事は自分が大好きなことばかりとは限りません。でもそのうちに、自分の選んだ道が正しかったと思えて、これをする運命にあったのだ、という「これだ!」という瞬間がきっと来るでしょう。私にとっては、そのように仕事を楽しめていることが理想的で、スポーツの仕事はそれに値すると考えています。
心底欲しいと思えば手にすることができると思います。粘り強く辛抱強く。常にネットワーキングし、自分を磨き続けていればその機会は訪れるでしょう。もし、このスポーツビジネスの機会を始めのうちはなかなか得ることが出来なくても、ファイナンス、リーガル、セールス、マーケティングなど、自分のスキルは転換可能なものだと理解をすること、そしてスポーツビジネスに必要なスキルを普段から構築しておくことが大切だと思います。
◇Kiswe
インタビュアー:中村武彦(PLMキャリア スペシャルキャリアアドバイザー)